菊芋 タワラ屋

DaijinSangyou Hsitory

プロローグ

阿蘇市から南小国に入ってすぐ。

くじゅう・わいた展望公園から見上げる青空。 あの青空から父は、今の大仁グループを、 そして私たち兄弟を見てくれているのでしょうか。

父 明が大仁産業を誕生させてから、間もなく60年を迎えようとしています。 創業以前の父は家族のためにあちらこちらの現場へ出稼ぎに出ていて、 家族の元に帰ってくるのは年に数回でした。 やがて技術を身に着けた父は、南小国に戻り事業をスタートさせることに なります。

父から兄へ、そして私へと繋がってきた大仁産業。 父がどんな想いで大仁産業を育んできたのかと想像することもあります。 家族のため、大仁産業のために全力を尽くしてきた父の背中。 父不在の時には父役となり家を守り、土木の現場に出続けた母の姿。 働き続ける父の代わりに、私たち兄弟に多くの知恵と教えを 授けてくれた祖母。 そんな両親、祖母の記憶を、ここでちょっと振り返ってみたくなりました。

今の大仁産業、そしてこれから未来へ繋がっていく大仁産業が あることの意味や、感謝を一つの物語として紡いでいきたいと思います。

南小国の緑豊かな自然の中で奮闘する私たち兄弟の今を、 南小国の青空に届けられるように・・・。